2019年10月1日、広大な裏砂漠を歩く映像が突如公開されてから今日で1年が経った。
あの時は、彼が、彼の大好きな関ジャニ∞ではなくなってしまうことに私は号泣していたけれど、びっくりしすぎて涙は引っ込み、気付けばもう笑うしかなくなっていた。
それから2019年内はほんとに状況を完全には呑み込めていないまま、ついていくのに必死だった。
でも、もし、2019年10月1日に、彼がメディアから消えていたら。
あの映像の公開があのタイミングでなかったら。
1年経って、そんなことを考える余裕が出てきたので、またちょっと振り返りながらだらだら独り言を綴ってみようと思います。
2020年10月1日、あれからちょうど丸1年くらいの時間に、彼はまたYouTubeに動画を投稿した。
8月に開催されたファンミーティングで歌った吉幾三さんの「と・も・子・・・」。
実際に聴いた時、すごく、すごく世界観に引き込まれたのを覚えている。それは彼の表現力が素晴らしすぎるからだ。独立してから、演技している姿を見ることはなくなっていたけれど、また彼の演技が堪らなく見たくなった。
また、これほどまでに人の歌を自分のものにして歌えるということにもすごく感動して。ジャニーズにいても他グループの曲を歌うこととかはあったけれどまた少し違っていて。私にとって新たな発見だったし、カバーアルバムとか出してほしいなぁなんて思ったりもした。
でも、そう思えるのって、「今」があるからなんですよね。
関ジャニ∞でなくなってしまうなんて嫌だ、信じたくない、受け入れたくない、それに亮ちゃんはこれからどうするの? もう会えなくなってしまうの?
2019年9月30日の時点では、これから先のことなんて全く分からなかった。
でも、10月1日になった瞬間、なんか分かんないけど、彼はこれから先も私たちの前に立ってくれる、歩いて――いや走っていってくれるんだということは分かった。
実は、それにめちゃくちゃ救われてたのではないかと、1年経ってようやく思うことができた。
あれがなかったら、どんなふうに10月1日の朝を迎えていたのか分からない。想像もつかなくてちょっとゾッとする。
別々の道を歩むことにはなったけれど、彼がまだ表現し続けてくれているから、私は今、新たな夢を見ることができている。
すばるくんがカバーアルバム出してたけど、亮ちゃんに出してほしいとは考えたこともなかったし。
YouTubeでこんなに気軽に素に近い姿を見られるなんて想像もしていなかったし。
武道館に1人で立つなんて思いもしなかったし。
本当に、想像はしていなかったし望んでいた形とは違うかもしれないけど、たくさんたくさん新しい景色をこの1年でも見させてもらったし、これからもっともっと見せてくれるんだろうなって確信している。
なんでこの1年経ったタイミングであの映像なんや?? って思ったけど、演技も音楽もほんとに何でもできるしやってみせるんやっていう気持ちの表れなのかな? って私は思いました。
まぁ正直、今も完全に受け入れられているかと言われれば簡単に頷けはしないけれど、それでも過去には戻れないし「今」を生きていくしかないから。その「今」を、同じ時代を生きることができているのは何にも代えがたい事実。
また、新たな魅力に気付かせて、どんどん「好き」を更新させてほしい。